Microsoft Web プラットフォーム とは Web サイトやサービス,アプリケーションを Windows 環境において効率よく構築・ホストするための統合的な Web システムです.
これらを導入するためのインストーラである Microsoft Web Platform Installer 2.0 (Web PI) を用いて, Windows Web アプリケーションギャラリーに収録されている様々な Web アプリケーションを手軽に導入することができます.
Windows Web アプリケーションギャラリーには Web PI で導入可能な XOOPS Cube Legacy (ホダ塾ディストリビューション) が収録されています。
ここでは,この Web PI を用いて Windows XP 上で XooNIps を立ち上げる方法を紹介します.
Web PI でインストールされる MySQL では,sql-mode が以下のように設定されています.
sql-mode="STRICT_TRANS_TABLES,NO_AUTO_CREATE_USER,NO_ENGINE_SUBSTITUTION"
この設定は,Library モジュールなどいくつかのアイテムタイプモジュールとの相性が悪くインストールに失敗するため C:\Program Files\MySQL\MySQL Server 5.1\my.ini の中の該当行を以下のように変更します.
sql-mode="NO_AUTO_CREATE_USER,NO_ENGINE_SUBSTITUTION"
XooNIps では PHP の Fileinfo 拡張を必須としてます.Web PI でインストールされる PHP には Fileinfo 拡張は同梱されていませんので別途インストールします.
http://www.php.net/releases/ からたどれる 「PECL 5.2.6 Non-thread-safe Win32 binaries」のファイル pecl-5.2.6-nts-Win32.zip をダウンロードします.
ダウンロードしたファイル pecl-5.2.6-nts-Win32.zip に含まれる php_fileinfo.dll を C:\Program Files\PHP\ext に展開します.
XooNIps で PHP が動作するように PHP の設定ファイル C:\Program Files\PHP\php.ini の該当箇所を以下のように書き換えます.
allow_url_fopen = Off ; Off に変更 upload_max_filesize = 128M ; 128M に変更 post_max_size = 128M ; 128M に変更 session.use_only_cookies = 1 ; 行頭のコメントアウト ; を外す
さらに,Fileinfo 拡張モジュールを有効にするため以下の行をファイルの末尾に追加します.
[PHP_FILEINFO] extension=php_fileinfo.dll
C:\xoonips\bin C:\xoonips\extra C:\xoonips\uploads
;C:\xoonips\bin
XOOPS Cube Legacy ホダ塾ディストリビューションではセッションの保存先を従来の Database から File に変更してあります.この変更は XooNIps のセッション管理との相性が悪いため,このセッションの保存先を変更する部分を無効にし従来の動作に戻します.
この変更を無効にするには C:\Inetpub\wwwroot\xoopscube_hd\preload にあるファイル HdFileSession.class.php を C:\Inetpub\wwwroot\xoopscube_hd\preload\disabled へ移動させます.
MySQL ならびに PHP の設定変更を反映させるため,一度システムを再起動します.
これですべての準備が完了です.
後は通常通り XOOPS Cube の管理画面より XooNIps およびアイテムタイプモジュールをインストールし,XooNIps のシステム設定を行って下さい.
このとき,「XooNIps 設定」「システム設定」→「基本設定」については,ここで紹介している手順通りに行った場合,以下のような値を設定します.
C:\xoonips\uploads
C:\xoonips\extra\magic